生活者のニーズの多様化が進む中、壁紙もニーズに合わせて「選ぶ」ものにしていきたい。

株式会社サンゲツ 
リフォーム事業推進室 室長
岸本 洋和 様

ーサンゲツのリフォームに対する想いを教えてください。

生活者のニーズが多様化する中、住宅リフォーム工事においても、多種多様なライフスタイルから生まれるニーズが、ますます顕在化してきています。しかしながら、同じ住宅リフォーム工事の1つであるのに、「壁紙工事」におけるニーズは多様化しているとは言い切れません。

住宅リフォーム工事の他分野に遅れをとっているのではと危惧しています。
今の住宅ストック市場においては、この状況の打開が、壁紙業界の重要な課題の1つになってくると考えています。

ーゲンチロイドとの取り組みに至った理由を教えてください。

業界の重要課題に勇気を持って取り組んでいて、かつ課題解決に高い可能性を感じたからです。
また、世の中の人にもっと壁紙を楽しんでもらいたいという共通の意思を強く感じました。

ショールームで実際にお客様に触っていただくことをリアル空間とするのならば、(ゲンチロイドの)デジタルの部分と合わせることによって、壁紙リフォーム需要が喚起され、壁紙を選んでもらう。楽しんでもらう。ことのできる環境を作ることができると考えています。

サンゲツは全国にショールームが9箇所(2017年11月現在)あります。
壁紙のショールームとしては多いのですが、誰もが足を運べる数とは言えません。
かつ、リフォームショールームの商圏は半径5kmと言われています。
それを踏まえても、そこに行かないと壁紙を見てもらえないとするのであれば、壁紙を選ぶ環境が十分に整備できていないと考えられます。

お恥ずかしながら、そこがまだサンゲツのできていないところだと思っています。
そんなときに、ゲンチロイドによってお客様にリアルな精度で壁紙を見ていただけるのであれば、私どもにとって有益以外の何ものでもないと考えております。

ーIT技術が壁紙業界にもたらす変化に関して、どのような期待を持たれますか。

リアルさと気軽さを期待しております。

実は壁紙とはコンマ何ミリのエンボス(でこぼこなど)の精緻な違いを楽しんでもらうものなのです。
同じ白でも、ちょっとでこぼこが大きいよ。とか、ちょっとラメが入っているよ。ということがあります。

弊社では壁紙を約4,000点取り扱っています。さまざまな特徴を持った多くの壁紙でこうした違いを楽しんでいただけると嬉しいです。
その違いを楽しむためのリアルさを、デジタル上で表現できることを期待しております。

ーゲンチロイドにどのような期待をされますか。

「壁紙を選ぶ文化」を作っていってほしいです。

事業者の方がリフォーム工事の際、生活者様に対して自由に壁紙を提案できることが「壁紙を選ぶ文化」です。
生活者様が自分好みの壁紙を見つけるということが「壁紙を選ぶ文化」です。

事業者の方、生活者様、両者にとって費用対効果の高い壁紙を選ぶ文化をつくっていければと期待しております。

ー最後に一言お願いします。

今回壁紙データの提供をさせていただいた「ゲンチロイド」による壁紙のデジタル化により、ますます多くの方に、簡単に壁紙をイメージしていただける環境が整ってきていると、大変嬉しく思います。

このような素晴らしい最新のIT技術とのタイアップにより、我が国の壁紙リフォーム需要がどんどん喚起され、1人でも多くの方が壁紙を楽しんでいただける世の中になることを期待しております。

ー岸本様、本日はありがとうございました。